共生共益を実現する 人づくりの経営
荒廃した人々の心、社会秩序の崩壊、とどまることを知らない環境破壊・・・かつてないほどの悪環境の中、経営者は何をすべきか?
「いまこそ、日本独自の文化に根ざした経営を実践するときが来た!」
企業の発展は、それを構成するメンバーの生命活動の創造性が原点となります。自然や周りの人々に生かされていること(共生)、それにもとづく創造的生活を通して、周りの人々への貢献(共益)こそ、企業の持続的発展を可能にします。
本書は、共生共益の人づくりを通して、生活者を中心とした社会経済の秩序づくりを目的として います。豊富な事例とその体系は、会社・職場でご活用頂けます。
■第1章 経済秩序の転換-生産者経済から生活者経済へ-
1.終りの始まり-成長の限界と将来への不安
(1)地球生命の危機
(2)成長から持続可能な発展への転換
(3)将来への不安の増大
2.社会秩序の崩壊
(1)物質的豊かさと精神的荒廃
(2)道徳的な価値観は社会資本である
(3)犯罪・家族・信頼のトレンド
(4)人口減少社会の不安の原因
3.欧米文明とその源流
(1)家畜文明の特徴
(2)自然交配と弱肉強食の原理
4.経済大国への成長と挫折を超えて
(1)西欧文明の導入と帝国主義への歩み
(2)経済大国への成長と崩壊
5.生活に根ざした経済の実現に向けて
(1)対立から共生への転換
(2)創造する生命のはたらき-創造的生命
(4)共生・共益の人づくり
■第2章 生活者と生命創造
1.個人と全をつなぐ家庭と家族
(1)生命活動の広がり
(2)家庭・家族が社会の原点
2.共生と人間性
(1)発達心理と人間性
(2)人間性を形成する「愛と性」
(3)従業員の人間性が形成する集団性格
3.家の生命と動態連続性
(1)人間性の基盤となる動態連続生命
(2)家の生命における徳と不徳
(3)生命観にみる個体生命観と根源生命観
4.家の生命力の継承と発展
(1)家系調査分析-私の命は何処より来て何処へいくのか
(2)生かされていることへの気づきと生命力の充実・発展
(3)家の生命力創造
5.八種の人間関係と共生-秩序と創造
(1)空間的広がりにおける八種の人間関係
(2)八種の人間関係における創造性
■第3章 生命体としての企業
1.企業のライフサイクルと変動要因
(1)企業のライフサイクル
(2)企業衰退の兆候
2.生かされ生きていく企業
(1)企業活動と利害関係集団-生かされている企業
(2)価値創造のプロセス
(3)企業の価値創造性とその配分
(4)生き抜いていく企業-経営と経営者の役割
(5)経営者が克服すべき5つの課題-生命が通った経営体への転換
3.企業の経営活動の体系
(1)樹木に学ぶ
(2)企業経営の要因と環境
(3)企業の活動領域
(4)活動領域と経営機能との関連
4.企業の持続的発展を支える組織
(1)企業の持続的な発展と組織
(2)経営者が調査研究と開発活動の先頭に立つ
(3)研究・開発は人材育成、会計と情報機能が充実して可能となる
5.経営と人づくり
(1)組織の人間的側面と技術的側面
(2)人が育ち、成果の上がる職場
(3)発達心理と人間性の形成
(4)企業性格の向上は生産性向上のヒューマンウェア
■第4章 企業行動と企業性格
1.企業のいろいろと集団性格
(1)企業現場で起こっている改善課題
(2)集団性格と生産性
2.企業行動と経営成果
(1)決算書にみる経営成果の測定
(2)企業行動にみる企業行動力の測定
3.集団性格(企業性格)とは何か
(1)無意識な行動と集団性格
(2)集団性格の診断
4.集団性格と企業行動力からみる経営(体)レベル
5.創造経営教育の活用と小集団活動
(1)創造的経営への転換システム
(2)集団性格の向上ステップ
6.事例
■第5章 責任能力の開発と経営管理の充実
1.人を中心とする経営の本質は「生きがい・働きがい」の創造
(1)生きがい・働きがいの充実-自己の氏名と経営目的の統合
(2)創造性豊かな人材を育む生命創造の場「家庭」
(3)人材の創造性こそ実質資本
2.生活に根ざした目標管理
(1)経営目的の創造こそ、人材育成の源
(2)ライフプランに裏づけられた経営計画
3.経営目的を実現する人材モデル
(1)コンピテンシーを包含した全人的人間像
(2)リーダーに求められる責任能力
(3)経営目的の実現に向けた人材モデル(成長目標)
(4)「人材モデル」の活用
4.成長目標へと導く人材育成システム(マネジメントシステム)
(1)マネジメントシステムのはたらき
(2)創造的人材育成システム
(3)「人材育成システム」を支えるトータル人事・給与システム
5.人材育成システム(マネジメントシステム)の導入事例
(1)事例-1
(2)事例-2
6.創造生活に根ざした自己啓発とライフプラン
(1)命の流れを通した「人生目標の創造」
(2)徳を磨き活かす「自己啓発」
(3)人生目標を実現する「創造生活」
(4)創造生活の設計図-ライフプラン
(5)生活を秩序付ける「創造生活会計」
(6)人と資本の成長を実現する「管理資本制度」
■第6章 経営力の開発
1.経営力の内容
2.生産力の測定
(1)生産力診断の前提
(2)生産の創造性
(3)生産の効率性
(4)生産力創造レベル
3.生産力の強化事例
(1)会社の概要
(2)会社を支えるコアの技術
(3)生産の理念と商品開発
(4)管理の弱さを補う情報システム
(5)生産力を支える人づくり
(6)生産力
4.販売力の測定
(1)販売力診断の前提
(2)需要創造力
(3)コンサルティングセールス・システム
(4)販売力を支えるセールスマネージャー
(5)販売力創造レベル
5.販売力の強化の事例
(1)会社の概要
(2)販売活動の現状
(3)販売力レベルの判定
(4)当社を取り巻く経営環境
(5)顧客のアプローチの仕方-顧客に学ぶ
(6)成果と課題-顧客の変化に創造的に対応していくことによって企業は進化する
(7)今後の各人の取組み決意
6.販売力の強化の事例
(1)会社の概要
(2)SDNET-300で活路を見出す
(3)社長自ら生活者のニーズを聞く
(4)補完者および経営幹部を育て、社内の体質転換を図る
(5)事業開発と今後の取組み課題
■第7章 3代75年経営と後継者育成-持続発展する企業の条件-
1.持続発展する企業の条件
(1)3代75年経営とは
(2)3代75年継続する企業の条件
2.経営後継者の育成活動
(1)後継者育成は経営者の責務
(2)後継者にかける願いと経営者の行動見本
(3)経営補完者の大切さ
(4)後継者群の育つ企業、職場
(5)事業継承と家庭生活
3.後継者育成システム
(1)経営目標と後継者育成
(2)基礎的実務経験
(3)経営的経験をもたせる
(4)継承の時期と方法
4.後継者の条件と育成
(1)起業と事業継承の違い
(2)後継者の条件
(3)事業開発を通しての継承
(4)創造経営教育システムの活用
5.事業開発と継承の事例
(1)突然の事業継承
(2)創業の精神の継承と経営目的(経営理念)の創造
(3)継承の条件
(4)継承式を通しての組織体制づくりと後継者育成
(5)外部環境の変化への適応(新事業開発)
(6)事業開発を通しての後継者づくり
(7)後継者への願い
■第8章 経営者の役割と創造性開発
1.経営者の役割とリーダーシップ
(1)環境変化への対応を怠れば企業は衰退する
(2)経営者の脂質
2.経営者診断
(1)道徳性の診断
(2)責任能力の診断
(3)道徳的創造性の診断
(4)経営者の道徳的創造の過程
3.経営者の創造性開発
(1)創造性開発のプロセス
(2)経営者の自己判断事例
(3)家の生命創造と生きがい働きがい
(4)環境変化による企業生命衰退の克服
4.経営目的の創造と新事業開発事例
(1)創業と歴史
(2)再建と事業の分割
(3)継承と事業の拡大
(4)経営目的の創造と新事業開発
(5)後継者および補完者育成
■第9章 創造経営教育システム-創造経営教室、創造経営大学校創立の背景と実証
1.創造経営教育システム
(1)創造経営教育の目的
(2)創造経営教育の進め方
(3)創造経営教育の基本
2.創造経営教室-基礎コース
(1)基礎コースの目的
(2)基礎コースの内容
(3)事例
3.創造経営教室-中級コース
(1)中級コースの目的
(2)中級コースの内容
(3)事例
(4)事例
4.創造経営大学校
(1)創造経営大学校の創設と目的
(2)教育の内容
(3)年間目標と教育内容
(4)事例
5.創造婦人教室
(1)創造婦人教室開設の目的
(2)教育の内容
(3)事例
■第10章 企業群経営の展開
1.共生・共益の企業群経営システム
(1)生活者からの発想
(2)企業群経営の基本と特徴
(3)企業群経営システムの目的
(4)企業者による創造活動
2.人脈づくり人材づくり「創造と連携のネットワーク」-日本創造経営グループの事例
(1)バブル経済の崩壊と「先見性・洞察力研究会」の発足
(2)活動の内容
3.企業群経営の実際
(1)企業生命衰退の危機の克服を通して
(2)NWCと北上電設工業株式会社の概要
4.経営者が語る『企業群経営の発展を目指して」
5.企業群経営の発展と人づくり
(1)創造場に宿る生命
(2)企業群経営の目標
(3)企業群の創造活動
編者 |
礒部 巌 |
編 |
日本創造経営協会 |
発行所 |
中央経済社 |
本体価格 |
3600円(税別) |
発行日 |
2004年5月15日 |
お問合せ |
日本創造経営協会事務局 |
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